今回面白い論文を読みましたので皆さんにご紹介させていただきます。
①「バックスクワットを3セット実施した後にスマホでSNSを30分間使ってからさらにバックスクワットを3セット実施する」という条件と
②「バックスクワットを3セット実施した後にドキュメンタリー動画をパソコンで30分間視聴してからさらにバックスクワットを3セット実施する」という条件の
2つを比較している研究になります。
各被験者はバックスクワットは15RMの80%の重量で、各セット限界まで実施されており、こなせたレップ数とそこから計算したvolume load(=総レップ数×重量)を筋トレのパフォーマンスの指標としました。
それ以外にも、精神疲労(mental fatigue)等の主観的な指標も記録されました。
結果
前半の3セットについては、条件間で差は見られませんが、後半の3セットについては、4セット目と6セット目で条件①のほうがレップ数が有意に少なく、4〜6セット目の合計volume loadも条件①のほうが有意に少なくなっています。
つまり、レップ数やvolume loadといった「トレーニング量」に関しては、スマートフォンの使用によってパフォーマンスの低下が見られた、ということです。
また、精神疲労(mental fatigue)については、スマートフォンを使用した後に、精神疲労のレベルが有意に高くなっています。
考察
研究結果をシンプルにまとめると、スマホでSNSを使うと、直後の筋トレのパフォーマンスが低下する、ということになります。
ここでのパフォーマンスは「トレーニング量」のことを指しており、「トレーニング強度」つまり挙上重量が下がるかどうかまではわかりません。
また、このパフォーマンス(トレーニング量)の低下は、精神疲労の増加が伴っていることも確認されました。
とはいえ、この2つの間に因果関係があるかどうかまではわかりません。
まとめ
この研究1つだけで確定的なことは言えません。
それでも、可能性としては、筋トレ直前にスマホでSNSを使うとパフォーマンスに悪影響がありそうなので、とりあえず控えたほうが良さそうですね!
是非ご参考にしてください!