鵞足とは、半腱様筋、薄筋、縫工筋の3つの筋肉の腱が脛骨(すねの骨)の膝の下の出っ張りの内側に停止している部分のことです。
また鵞足には、摩擦を軽減するクッションとして機能する鵞足滑液包が存在します。
鵞足炎とは、ランニングやジャンプ動作の膝の屈伸運動の繰り返しによって摩擦が生じ、鵞足の腱付着部、または鵞足滑液包が炎症を起こし痛みが生じることです。
好発するスポーツ活動は、長距離走、バスケットボール、ラケットスポーツなどが挙げられ、時に水泳の平泳ぎの動作で発症する場合があります。
鵞足炎では、膝の内側や少し後ろの痛みや突っ張り感、腫れが主な症状です。
特に地面に着地する時に鋭い痛みを感じたり、膝の屈伸時に引っかかるような違和感を感じることがあります。
初期段階では、運動を始めると違和感があるものの、ウォーミングアップで体が温まると楽になりますが、繰り返し運動をすると徐々にまた違和感が現れます。
症状が悪化すると、体が温まっても違和感が消えず、練習の途中で痛みが増し、中断しなければならなくなります。
さらに状態が進むと、ウォーミングアップ後も痛みや引っかかり感が残り、練習ができなくなることもあります。
鵞足炎の原因は主にオーバーユース(使いすぎ)です。上記のような筋肉の柔軟性が落ちることで、より発症のリスクは高くなります。
また、ランニング中に膝が内側に入ってしまう動きをする人や、もともとX脚の傾向がある人は鵞足炎になりやすいと考えられています。そのため、適切なランニングフォームを身につけることが重要であると言えます。
鵞足炎が発症してしまったら、先ずは安静、局所のアイシングが有効です。
また、鵞足に停止している筋群のストレッチや超音波などの物理療法も行います。
予防するためには、ストレッチなどのケアを行うこと、ランニングフォーム、姿勢の改善が必要になってきます。
当院では、スポーツでのケガに対し、治療だけでなくリハビリまで一貫してサポートさせていただきます。
また、パーソナルトレーニングも行っておりますので、機能回復からパフォーマンスアップへのステップアップもできます。
お身体のご相談、いつでもお待ちしております。
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くわえ鍼灸整骨院