音楽は疼痛閾値を上昇させる。
痛みを伴う疾患を罹患している患者様に対して除痛を行う事は重要になります。
痛みは不安等の精神的、心理的な要因が大きいため緩和療法を行うにあたって患者様の不安軽減など精神面でのサポートが効果的であると示唆されています。
この精神面サポートには聴覚、嗅覚、視覚などの感覚に刺激を与える方法が安易に取り入れられています。
温冷罨法などの除痛法に加えて音楽療法や芳香療法などが取り入られ始めています。
研究の結果、音楽は疼痛の緩和に関与している事が判明されています。
また、音楽の種類ではバラードやクラシック音楽は部位に関係なく知覚閾値や疼痛閾値を上昇させる事や長い時間音楽を聞くことによって効果が高まる事が分かっています。
メカニズムとして、音楽による耳からの刺激が侵害刺激(痛み)に対する意識を弱める事や、
心地よい音楽に集中した眠気が感覚閾値を上昇させたと考えられます。
早いテンポの音楽では疼痛強度を上昇させ、呼吸数、心拍数も上昇させるため、スローテンポの音楽を聴くことを推奨しています。
また、スローテンポの曲を聴くと精神状態をリラックスさせ、疼痛に対する苦痛を排除させる効果から疼痛緩和に非常に有効であると示唆されます。
また、侵害刺激に反応を示す脳の神経活動は音楽を聴くことにより減弱する事もあると分かっており、それによって痛みを抑える事が出来ると考えられます。
是非、ご参考にして下さい。
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くわえ鍼灸整骨院