野球障害、肩や肘痛の原因は背中?
野球選手に発生する代表的な障害として,投動作に起因する上肢の障害が好発し、上肢障害だけでなく,腰部障害も好発しており,多くの選手が野球競技および日常生活に支障をきたしています。
今回は2021年の研究「高校野球選手における胸椎過度後弯とその改善方法に関する研究」を紹介します。
この研究で行われた実験は2つあり、
1つ目は胸椎(背中の骨)の角度の測定。
2つ目はスパインマット(画像)の即時効果
を観ています。
この実験には関東圏の高校硬式野球部4校に所属する部員1,2年生142名を対象にしています。
結果
実験1
過度胸椎後弯(猫背)を呈する選手の割合は20.4%(29/149)
実験2
スパインマットによる介入前後の胸椎後弯角度の比較において,過度後弯群は介入前(44.4土3.8°)に比べ介入後(39.9土4.6°)に有意な減少が認められた。
また正常後弯群においても,介入前(31.8土5.7°)に比べ介入後(29.2土7.8°)に有意な減少が認められました。
結論
胸椎後弯角度は人種やライフスタイルに大きく影響を受けるとも報告されてる為、胸椎の過度の後弯を呈する選手の割合(20.4%)が多かったのかは一概に言及することはできません。
しかし、胸椎の伸展可動域の獲得は障害面だけではなくパフォーマンスに関しても有益です。
胸椎の伸展が得れない場合いわゆる手投げになり肩、肘に頼り負担は大きくなります。
肩、肘に痛みがある方はその原因は胸椎過度後弯かもしれません。
実は胸椎がしっかり伸展してるか分かる簡単なテスト方法があります。
気になる方は是非ご来院ください。
参考文献https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspfsm/70/6/70_363/_pdf/-char/ja
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くわえ鍼灸整骨院